天然系カレシ


「幸乃」

「あ…ぅ……」

「あーん」


断ろうと思ってんのに身体がぁー

口がぁー反応しちゃうー

小さい頃はしょっちゅうやってたし椿のコトす、好きとか考えたことなかったから恥ずかしくないけど…

自覚してからはやっぱり恥ずかしいよー

でも食べないと椿のことだからずっとやってるよね

えぇい!!こうなりゃぁ食べてやろうじゃないのよ!


「はい」

「ぁー……「たっだいまー!!」

「ぴぎゃぁあ??!!」


口を開いて苺を食べようとした瞬間

バタンッて音と一緒に楓さんの声が聞こえた

アタシは思わず椿を吹っ飛ばしてしまった


「いたい…」

「きゃぁー!!ごめーん椿ー!!」

「…お前ら…何してんの?」


あなたのせいですよ楓さん!!

なんて言ってる場合じゃなかった!


「まぁたジャレてたのかー」

「あ、いや、あの……その…」

「幸乃に苺食べさせてあげようとしてたのに…」

「もしかして俺バッドタイミング…?」

「うん」


あぁそんなバカ正直に言うなばかぁ!!


「アタシ帰る!!じゃ、また明日迎えに来るからじゃね!!」


もう絶対顔赤い!!

サイアクだよー!!


< 30 / 66 >

この作品をシェア

pagetop