天然系カレシ

強い日差しを避けて、



強い日差しが肌を刺す7月中旬。


有り得ないと思います

断固拒否なんですけど…


「なんでぇー……」

「なんでなのよぉー……」


小学校の時はプールが楽しみで楽しみで仕方なかった

早く入りたくて準備運動が疎かになるくらい楽しみだった

でも中学生にもなるとさすがに入るのがためらわれてきた…

だって…さぁ……

みんなどうやったらあんなに成長するのよー…

どうやったらあんなに細くなんのよー…

有り得ない

でも一番有り得ないのはプールか陸上の選択授業だってこと!!


「あーつーいー…!!!」


ウチの学校はグラウンドの周りが土手みたくなってる

だから授業が始まる前にその土手を走らなくちゃいけないの


「いやぁー汗ー!」

「エリ、カ…アタシ、もう……無理…」


陸上を選択したアタシとエリカはこの暑い中、汗ダラダラ流しながら走ってる

それに引き換え椿と彬くんは……


「やっべぇ!超きもちー!」

「冷たい…上がりたい……」


プールに入って涼しそうですね…

いーなぁ…プロポーションに自信があったら入るのに…


「くぉおらぁああ!彬ぁああ!!この裏切りモノーー!カノジョが暑い中走ってるっつーのにぃい!!」

「うるせぇ!カノジョもなにも関係あるかぁあ!!」


彬くんとエリカはフェンスを挟んで叫び合ってる

あぁーそんなに叫んだら余計あっつくなるのに


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