天然系カレシ


「ただいまー……あれ、お姉ちゃんは?」

「おかえり。お姉ちゃんなら部屋で電話してるわよ」

「え、でも電波…」

「お姉ちゃんの部屋は立つみたいねー」


のほほーんと言われても!

てかお姉ちゃん知ってたのに教えてくれなかったのー?!


「おねえちゃ…!」

「はーい。はいはい、わかったわよー。うん、大丈夫よ、はいはい。愛してるわよ、じゃぁね……あれ。幸乃、おかえり」

「た、ただいま…」

「電話するんでしょ?使っていーわよ、この部屋」

「ありがと…」


びっくりした…

あんな自然にあ、あい、してるなんて出てくるなんて…

恋人同士の年月が違うからかな…ホントびっくりした…


「さてと…」


今度はちゃんと繋がりますよーに


「……」

『もしもし…』

「椿?」

『…幸乃だぁ…』

「寝てたでしょー?」

『うん。幸乃がいないからつまんなくて寝てたー』


アタシがいないと暇なのね…

勉強ちゃんとしてるの?


「明後日帰るからね」

『うん。待ってるから』

「ね、電話切ったらメールするね♪」

『メール?わかった』

「じゃね!」


電話を切るとアタシは部屋の窓を開けて

緑が広がる風景を写真に撮る


「そーしん!」


椿は写真見たり撮ったりするのが好きだから

喜んでくれるといいなぁ…


「あ、返信きた!」


すぐさま開いてメールを確認する


『ありがとう 帰ってくるの待ってるからね



愛してるよ』


「………は、恥かしい…!!!!」


椿は離れてるととっても甘えん坊になるみたいです


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