王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「おいしいのかな?」


馬は、美味しそうにあたしの手から人参をムシャムシャ食べている。



玄関に向かって、そのままあたしと蓮ちゃんで、家の外に出て馬に人参をあげてるんだけど……



マクロスと言う馬は鼻息が荒い。人参をムシャムシャ食べながら唸っている。



あたしは、恐怖でガタガタ手が揺れる。その度にあたしに唸る。マクロス……



神様!あたしにカワイイ馬をカモーンプリーズ!



なんて言っても、神様は気まぐれであたしには何もくれない。



居るのかも分かんないけど……



「ほら、鈴ちゃん行くわよ」



「え?」



早い!食べるの!



いつの間にかマクロスは、食べ終わっていた。しかも、蓮ちゃんは、マクロスに跨ってるし。



早いって!!



「……」



あたしは、無言でマクロスを見つめる。茶色のマクロスは、鼻息が荒く。



まるで、早く乗れよ!俺様の背中にと急かしてるみたいだった。



あたし、初めてなんですけど。マクロスに跨るの。



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