王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜

初めての奢りは屋台の名物品

担任が、黙ってあたしに渡してきたのは、屋台の名物品だった。



腹が減ったと言って担任は、校門まで行って買って来たのは、例の屋台の名物品だった。



それは、パフェではなく。屋台の名物品その二のタイヤキだった。



校門の前を朝夕と通る屋台。屋台には、色々豊富な品がある。



パフェとか、パフェとか、パフェとか。


タイヤキも入ってるかもしれないけど、一番はパフェなのだ。



しかも種類が多いのも、この屋台の良いところだ。



でも、パフェじゃなくてタイヤキを選ぶ担任は、どんな頭をしてるんだと思いながらあたしは、タイヤキを口に入れる。


あ、生クリームだ。


これはこれで美味しいと思う。担任とフェンスから見える景色を見つめる。



「担任って、探偵……?」



「……良く分かったな」



口をもごもごさせながら担任は言う。



口の端っこには、何か付いている。



アンコじゃないよね?白いし……



「担任のって……何」


担任は指差しながら言う。



「これか?ソフトクリーム味だ」



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