王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「担任!!」



「なんか言ったか?!」



かなりおかしくない?この状況って!



あたしの声は、でかく言わないと聞こえにくいみたいで、担任は、耳元に手をやっている。



「場所広すぎる!!」


「は?!」



絶対わざとだよ!担任め!聞こえてるでしょ!ちゃんと……


ムッと膨れると、担任とトモが、手を繋いでやって来る。


一体、なんであたしここに連れられて来たのよ!担任とトモなんて嫌いだ!



「ホモ……」



ビクっとトモの眉間が動く。



「今なんて?」



怖っ!トモさん



「いえ、別に……ただ……そのトランプ!」



「は?」



「そうトランプしたいな~なんて」



あははっと苦笑い気味で言えば、トモはああそうなの?と元の笑顔に戻った。



ホモとトランプ全然似てないけど、単純なんだね?トモさん


あたしは、ホッとしながら担任の顔を見つめた。すると、担任は歪んだ表情をしていたのだ。



あ……



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