王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「神風にしてみれば、家族の中で笑いかけてくれるお前って存在が、良かったんだろうな」



「あたしが?」



「ああ、笑顔ってさ、人を明るく元気にさせる力があるんだ。まだ、再婚したばっかで、母親とは認めていなかった柚樹の母親とは、会話しなかったらしいし」



そう言って担任は、笑顔を浮かべる。



「こうやって、笑顔見たら柚樹は、どう思う?」



「キモ……っ、嘘嘘!担任様の笑顔は、素敵です!」



トモが、あたしを睨みつけてくるから、笑顔を浮かべ言い換える。



たまに、怖いからな。トモ……なんで、担任は気付かないの?教室の隅っこに毎日座るトモを!



「まぁ良いけどな、
キモくて……それでな?まぁ、そのなんだ。奴は、お前に惚れたんだよ。年はかなり離れて居るがな」



あたしを先生が?嘘だって!だって彼女居るんだよ?なのに……あたしを?



「でっ、それに感づいた、柚樹達の親が二人を引き剥がそうとしたんだ」



「お母さんが?」



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