王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
手先なんて器用ではなく。カレーなんて食べる専門なあたしは、玉ねぎをどうやって切るか眺める。


手を猫の手のようにして、ゆっくり玉ねぎに切っていく。



トントンとゆっくり音を鳴らしながら、玉ねぎを良く見ても、切り方が雑なのか、あまりきれいではない。



おまけに大きいのやら、小さいのまで大きさも不恰好だ。



「っ、目痛いし」



玉ねぎは、目にしみいつの間にか涙が流れている。



「お嬢さんみたいな可愛い子が、料理下手なんていけないな」



そう言いながら先生は、クスクス笑う。


「だって……料理初めてだから」



「俺が、お嬢さんの為に教えてあげようか?」



「え?」



先生があたしの為に!?



「うん!」



先生は、あたしの即答ににっこり笑った。



それから、あたしは先生にカレーの作り方をフムフムと聞きながら一緒に作る。


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