王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
ガラリ
ピシャッ
グイ



あたしは、教室に入るなり誰かに腕を引っ張られた。そして、誰かがあたしの上に乗りかかっている。



「んっ……!!」



先生だった。先生は、いきなりあたしを押し倒すと、あたしの上に跨り、口付けしてきたのだ。



先生の色っぽい表情が、あたしの目の前にある。だけど、あたしはドンっと突き飛ばしてしまった。


この間から先生は、変わった。あたしの知っている先生と違って怖い。



あたしはそう思う。いつも優しく笑顔を見せてくれたけど、今は別人さえ思えてしまう。



あたしの肩を掴むと、先生は、あたしをじーっと見つめて来る。



「せ、んせい?」



「俺が、キライ?」



え?



あまりにも、切ない表情の先生にあたしは、戸惑ってしまう。



でも、次の瞬間その声色は低くなる。



「嫌いでも良いから、俺はお前が好きだぜ?」



っ……



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