王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
単純な考えしか思い浮かばない。だけど、倖は倖なりに真剣に悩んで考えた結果が王様ゲームだった。



「な、神風覚えてるか?」



「ん?何をです?」



「俺達の出逢い」



「ぷっ、いいきなり何を!」



倖の言葉に渚遠は、吹き出した。



「いや、なんとなく」


「いつも倖ちゃんは、唐突ですね?」



「まぁ、な、守ってやれよ?そろそろ、奴らも、仕掛けてくるかもしれねぇしな」



「大丈夫ですよ、鈴は、俺にとって一番大切で、なくしたくない宝物ですから」



「……かっこよくなったな?神風は……」



そう言いながら倖は、渚遠の頭をわしゃわしゃ撫でた。その瞬間、渚遠の胸ポケットに入っていた何かが落ちた。



それは、一枚の写真だ。



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