王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
あたしは、怖くなって一歩ずつ下がろうとするが、この部屋は狭くて下がる事に里香ちゃんは、確実にあたしに近付いてくる。



ドンっと里香ちゃんに押されあたしは、壁にあたる。
里香ちゃんは、口元に手を当て面白そうにあたしを見ている。



あたし……っ、どうなるんだろう?このままおしまいかな?


里香ちゃんは、あたしに向かって一台の携帯を投げる。



「これで、かけなさいよ!!助けてって呼べば?アンタのナイトが駆けつけて来るかもね?」



「里香……」



「気安く呼ばないで!!アンタに名前呼ばれるのが、一番キライなのよ!!」



そう叫んで、里香ちゃんは部屋から出て行った。今まで、何も言わなかった赤茶の人が口を開く。



「俺、重森言うんやけど、あいつの事悪く思わへんといてくれへんか?」



あたしは、携帯を握りしめながらポカンとした表情をしながら、重森さんを見上げる。



「え?」



「あいつ、俺を兄貴のように慕ってるんや」



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