王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「まぁ、信じてくれへんでもええけどな」



あまりにも切なそうに言う重森さんに、あたしは信じます!と言うと、重森さんは笑った。



それから、里香ちゃんに貸してもらった携帯で先生達に電話すると、すっ飛んで来てくれた。



重森さんが、こっそりと耳元であいつらやっぱりナイトやな?と言って笑ってた。



あたしもそう思うよ?担任は、キライだけど、先生は多分好きだから……



素直に言うのは恥ずかしいけど、あたしはいつか言いたい。


前みたいに好きだって思える自分に戻りたい。
だって、イヤな事があったけど、あたしの頭に思い浮かぶのはいつだって神風渚遠さんだけだから……



あたしの義理のお兄ちゃんかもしれないけど、あたしはもう気にしない事にする。



危ない目に合っても、先生は必ずあたしを助けに来てくれるって信じてるから。


だから好きだよ?



< 202 / 211 >

この作品をシェア

pagetop