王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「何よ?」



「別に……」



何でもないよ。



「私にそれ言う人これで、八百人目よ」


すごい!八百人も数えてるこの女がすごいから……



あたしなら、途中でギブアップするだろうし。



「それより、三股はいけなくてよ?」



イヤ、あたし誰とも付き合ってないから。
まだ……それに三股?



「証拠は、これよ」



トモは、あたしの前に写真をずいっと近付けてきた。



あ、これこの間の一年生の子?
なんで、写真持ってるの?



「なんで?」



「見せてもらったのよ。その子に……」



「罰ゲームって言ってたけど、だから、あたしには関係ないから」



クラスメートは、担任に夢中であたし達の声には気付いてない。



「イヤね、三股なんて……倖先生見たら、ショック受けるわよ?」



ダメだ、聞いてないよ。この人……あたし先生以外眼中ないのに。



「あたしは、先生だけが好きだから」



「ほら、やっぱり好きじゃない。倖先生を」



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