王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
プールに着くと、今日は水泳部の顧問が居ないから、休みだった。



なんて、タイミングが良いんだろう?



更衣室で、水着に着替えあたしは、一人準備体操をして水のシャワーを浴びいざプールに飛び込んだ。



一人、練習してると、かなり遅れて先生がやって来た。



だけど、少し様子がおかしくて、眉間に皺が寄っている。



先生は、男子更衣室で水着に着替えると、あたしのように体操をしてからシャワーを浴びてやって来る。



先生の長い髪は、青色のゴムでしっかりと結ばれている。



あたしの視線に気付いたのか、先生があたしを見下ろしている。



さっと視線を逸らし、少し離れた場所に移動すると、平泳ぎの練習を少しする。


「お嬢さんなら、練習しなくても簡単だよね?平泳ぎ」



言い方は優しいいつものようだけど、少し違った。



「あたし……」



「お嬢さんに、苦手な事があるなんて信じられないからね」



あたしの言葉を遮ってそう言った。



< 59 / 211 >

この作品をシェア

pagetop