王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜

しかも先生は、プールに入ると、わざわざあたしの側までやって来た。



先生の胸板が目の前にある。心臓がうるさいほどに高鳴ってあたしの心を簡単に乱す。



先生は、余裕満々で悔しい気持ちがいっぱいいっぱいだ。



｢どうかした？お嬢さん｣



金髪の髪が太陽でますます輝いている。にっこり笑って先生が、あたしの頭を意味なく撫でる。



そんな顔しないでよ！ますます好きになっちゃうから……



先生は簡単にあたしの心を乱す天才だよ！



｢フフ、お嬢さんの困った顔は特別に可愛いね｣



｢……｣



｢お嬢さんはイヤなのかい？そう言われるのは｣



先生は、絶対に策士だと思う。あたしが先生に逆らえないって分かってるかのように言う。



そんな先生は嫌いではない。どれも先生の一部だから。
いろんな表情をあたしだけに見せて欲しいなんて、きっとかなわないって思う。


でも、今はあたしだけに見せてくれる先生が好き。大好き……