王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「可愛いね、お嬢さんは」



先生があたしを見つめながら言う。



やばいって!あたしの鼓動!お願い静まって……



あたしの鼓動は、ますますドクンドクンと音をたてながらあたしの思うように言うことを聞かない。


他の誰かの鼓動みたいで、あたしの言うことを聞かないんじゃないかとさえ思ってしまう。



でも、そうすると、他の誰かがあたしのように先生が好きだと気づき少し切なくなる。



コロコロ表情を変えるあたしを見つめて、先生は、フフっと笑った。



先生の大きな手が、あたしの腕をそっと放し、その変わり頭にふんわり乗せる。


「お嬢さんの表情百面相みたいで、楽しくなるね」



そう言って、あの甘い笑顔で微笑む。



っ……



この場に居ると、あたしはどうにかなっちゃいそうで、早くここから去りたかった。



けど、あたしの頭の上に先生の手が、置いてありすぐにその考えは捨てた。



先生の手のひらの温もりをちょっとでも、感じたいから。



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