王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「まずは、神風……さんからで良いわよね?」



お母さん、その言い方なんかトゲトゲしいから。
と言うか、お母さん、眉間にシワが……


また年上に見られちゃうから。年齢よりも……



「俺からですか?お姉さんに言われたら、仕方ないね」



先生は、そう言って思い出すように目を瞑った。



ポチっと誰かが、灯りを消す。テーブルの前には、雰囲気が出るようにろうそくが置いてある。



一本しかないから、かなり薄暗い。



あたしの横には、何故か、桐原先生が座っている。



場所を少しだけ、ずらすとあたしの肩が、美羽ちゃんの肩にぶつかりそうだ。


「あ、ごめんね」



「大丈夫でござるよ」


美羽ちゃんは、もうすっかりあたし達に慣れたのか、笑顔だ。



「今から、話すことは本当にあったことで、お嬢さんは気をつけないといけないよ?良いかい」



「え?う、うん」



いきなり話をふられあたしは、頷いた。


怖いのかな?



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