猫と僕と
そう、起きると凜は僕の隣にはいなかった。



温もりも、そこに凜がいた形跡もなかった。




「ボン…凜は…?」

「にゃん?」




ボンはまた玄関を見つめたまま、目をそらしてしまった。




凜……凜……昨日の話し…夢じゃないんだ。



凜……もう逝ってしまったのか?


凜……




僕の凜。




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