猫と僕と
「ボン…また2人になっちゃったな…」





―ギュウ…




ボンを抱きしめて僕は目をつぶった。


いつもなら「に゙ゃん」と嫌がって逃げるボンが今日は大人しく僕の胸に抱かれてくれた。




「ボン…なんでかな…ボン。」



ボンは気持ち良さそうにゴロゴロ言いながら僕に身を委ねた。



まるで昨日の凜のように。




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