猫と僕と



―――10時







―カツカツカツ…








(帰って来た!!)



小声で僕が一言言うと、みんな一斉に立ち上がると玄関に走り出した。


(待て待て待て!!怪しまれる!!)

(バカ!押すな!)

(うわっ………!!)








―ガシャーン






雪崩がおきた。



僕たちは玄関でまるでドミノのように、綺麗に倒れ込んで外の通路に流れ出てしまった。



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