猫と僕と

華開く時

それから毎日また一緒に通勤をする毎日を過ごした。



いつも駅まで2人で歩く、何かあるわけじゃない、ただ昨日あった事なんかを話す。


「昨日、僕ね…」

「そうなんだ」

「でさ…」

「キャハハ」

「あとね…」

「うんうん」





いつも思う、凜ちゃんは僕の話しはニコニコ聞いてくれるけど、凜ちゃんの話しはあまりしない。



いつも聞きながら「うんうん」って楽しそうに相槌をうってくれるだけなんだ。



「たまには凜ちゃんの話しが聞きたいな」



なんて言っても、いつも「私なんか別に」ってはぐらかされちゃうんだ。



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