准教授 高野先生の個人授業
“寛行さんと一緒にいたいなぁ”という私の言葉で、先生はあっけなく陥落し、
私は今夜もこのうちで、先生と一緒にすごせることになった
先にお風呂に入って、すっかり寝る準備も済ませた私は、
ベッドの中で本を読みながら、先生が来るのを待っていた
プロレタリア文学なんて、ぜんぜん私の趣味じゃあないけど、
これも、好きな人のことをもそっと理解するための健気な努力?なんちゃって
そうは言ってもやっぱり退屈で、飽きてきたなぁと思い始めた頃、ちょうど…
「ただいまー」
「おかえりー」
お風呂をあがって、寝る前のお支度を済ませた先生がやってきた
ベッドにもぐりこんで来た先生は、まだほかほかで、ほわんとあったかかった
清潔なお布団にくるまって、こうして二人でぬくぬくしていると、
すごく安心できて、心が幸福感でいっぱいになった