准教授 高野先生の個人授業
「カラダ、大丈夫?」
「ん。大丈夫です、ぜんぜん」
「そっか。なら、よかった」
先生のほっとした安堵の笑顔が嬉しかった
にしても…本当に、あれ?って思うくらい、カラダはぜんぜん平気だった
もちろん、先生が優しく上手にしてくれたからなんだろうけど、
それほど痛くもなかったし、血とかも出なかったっぽいし…
まあ、正直、気持ちいいと思えるのはまだまだ先の話かなって気はするけど、
辛いとか?もう嫌だとか?そういう嫌悪感はまったくなかった
先生は、私の髪を、ときどき指で梳きながら、そーっと撫でてくれた
こうしてもらっていると、つい眠くなっちゃうくらい、とってもいい気持ち
「僕……昨日はごめんね」
「えっ」
気持ちよく、すっかり凪いでいた私の心に、戸惑いの波紋が広がった