准教授 高野先生の個人授業

その夜は、昼間お出かけしてはしゃぎすぎたせいか、私のほうが眠くなってきて…

せっかくだから色々お話ししたいのに、瞼がもう、重くておもくて…

「ねむねむみたいだね」

「ん、ねむねむじゃない…」

なんて言ったさきから、こじ開けるようにして開けた瞼が、再び重く閉じていく

「詩織ちゃんは、もうおやすみだね。明日はちょっと早起きだし」

「まだおやすみしない」

「そんな無理しなくても…」

「うぅ、ここで寝たら遭難しちゃうぅぅ」

「はいはい、それじゃあ、遭難するまえにパジャマ着ようね」

私が“まんま”の格好で、うだうだ、うとうとしていると、

先生は、行方不明になった私のパンツと、離散した上下のパジャマを捜索し、

甲斐甲斐しくも、着せてくれた

< 19 / 55 >

この作品をシェア

pagetop