准教授 高野先生の個人授業

堪らずに彼女の頭をそっと撫で、その柔らかい髪にキスをする。

「グリーングリーン、歌おうね」

「うん。だけどね、寛行さん・・・」

「ん?」

やや意味ありげな表情で、彼女がちろりと僕を見る。

「甘く見ないほうがいいですよ?」

「は?」

「グリーングリーンを舐めてたらね、ケガしますよ?」

「へ?」

舐めてたら???ケガするって!?

「寛行さんは、グリーングリーンの歌詞、7番まで全部覚えてますか?」

「ええっ!7番まであるの!?」

だって、教科書には載っていたのはせいぜい3番くらいまでじゃないか!?

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