僕の白雪姫
「いね〜じゃん!!」
陸斗をギッと睨み付け
机をおもいっきり叩いた。
バンッ!!!
その音で教室にいた生徒の話し声が消え冷たい視線が俺たち二人に突き刺さる。
さすがに
陸斗もビビったようで「ごめん。ごめん」と軽くあやまり俺を宥めてきた。
「そんなに睨むことないだろ〜?」
「そうだぞ…許してやれ」
後ろから鞄を持っている零の姿が見えて零の方に目をやる。
「今昼なのに登校かよ…」
自分の心を落ち着かせて
席に座る。
陸斗がこっちをちらっと見てから零に目を向けて話し出した。
「どうせ眠かったんだろ……?」
「まぁな…。」
大きなあくびを一つして自分の席に荷物を置いてから俺の席に近付いてきた。