僕の白雪姫
「だから…姫ちゃんがいじめにあってるって…」
「嘘に決まってるだろ!!」
そう言おうとした時その言葉を零がさきに言ってきた。
俺は零の顔を見る。
とても険しく恐い顔つきで陸斗を睨んでいる。
だが陸斗はその顔に一切どうじない。
「そんなこと俺に言われても……」
陸斗の声はくもっている。だけど表情は雲一つない今の真っ青な空のように清々しい表情をしている。
俺はムカムカしてきて自分の席から立ち上がり
教室を出ようとする。
だが俺の前に零が走って教室から飛び出した。
さっきまでの眠たい顔とわ全く違う。
キリッとした目付きに眉間にはしわがよっていてクールでカッコいい零のこんな表情は初めて見た。