僕の白雪姫
その姫の顔はさっきはよく見えなかったけど顔の至るところに痣や傷がたくさんある。
顔は洗ったみたいで涙の跡はもう消えていていた。
「まだしてないけど…さっき顔洗ったところ……もう大丈夫だから心配しないで」
そう言う
姫の身体はガタガタと
震えていてまた涙がでてきそうな顔している。
「嘘つくなよ……」
「え……?」
俺が言ったことが
聞き取れにくかったのか一度俺に聞き返してきた。
だがそんな反応はお構い無しで俺は姫に抱きついた。姫に抱きつくと震えていているのがわかる。
「怖かったんだろ?それだったら怖かったって言いなさい。」
「は…い……」
そう言って俺の裾をそっと握った。
そんな姫の小さな反応にドキッとしてしまう俺。
なんか……
自分止められないかも…。
姫を俺の身体から離して
姫の顔をじっと見つめる。
「な…なに?」
顔を少し赤らめて俺から目を離してきた。
そんな反応も可愛くていとおしい。
俺はもう自分が止められなくなってしまって姫にキスしようとする。
「嫌なら突き飛ばしていいから…」
そう言ったけど
姫が俺を突き飛ばそうという気配がない。
俺はもう姫に唇に触れる寸前まできたというところで保健室の扉が開く。