僕の白雪姫
「お邪魔しま〜す」
「はいどーぞで〜す♪」
んん?!
なんか陸斗の奥の部屋から変な声がしたような気がする……。
俺は零と目を合わせ慌てて声のした部屋の方へ走る。
「なんでお前がここに!!」
嫌な予感が的中。
陸斗の部屋にいた人物は瞬だった。
「俺が呼んだ」
陸斗はにこやかに言う。
多分陸斗のことだからうまくのせられて瞬を呼んだに違いない。
まぁいいか……
いろいろと瞬に聞けるチャンスなんだし……。
そう1人で瞬に何を聞こうか考えていると零が先に瞬に話しかけた。
「龍はどうした?」
「龍ってこいつじゃん?」
そう言い返したのは陸斗。何も話してないから陸斗には今なにが起こっているかわからないらしい。
「ちょっと陸斗」
俺は陸斗を手招きして呼んで瞬に聞こえないように小さい声で今の状況を詳しく説明した。
「なるほどな!!」
「わかってくれたか!!」
「何となくだけど大体わかった!!」
そう言って零たちが話している会話に混ざることにした。