僕の白雪姫
状況からして
瞬はまだ嘘をついているらしい。
俺は瞬に近づこうと片足を一歩前にだすと
俺の前を鬼のような表現をした陸斗が前を通って行った。
陸斗は友達とかをすっげぇ大切にする奴だから多分…友達になれたはずの瞬が嘘をついていたことにぶちギレたのだろう。
いきなり瞬を押し倒してその上からのし掛かり瞬の胸ぐらをぐっと握った。
瞬の顔は青ざめ苦しそうな表現を浮かべている。
「おめぇ……俺らの事なめてんのか……?」
低く鋭いサボテンみたいにトゲトゲしい声をした言葉で瞬をおもいっきり睨み付ける。
睨み付けられてないのにこっちまで怖くなってくる。ゾクッとして見ていられなくなって零の方を見る。
零も二人から目を離していて俺と目が会う。
そして俺は零から目を離して二人の方を見た。
「騙して…なんか……」
「じゃあはっきり言ってみろよ!!」
ビクッ!!
その怒鳴り声に三人が同時にビクッと身体を動かす。
あの力強い瞬が抵抗してもビクともしない身体はまさしく世界一のヤンキー様だ……。