僕の白雪姫


「風邪引いたんですって」




「マジで!!なんで!?」





「なんか昨日いろいろ事情があって11時過ぎまで外でうろうろしてたんだとか」




こんのオカマ野郎ォ!!
ペラペラしゃべりやがって……。
ムカつく…。





そんなこと思ってたら
熱上がってきそうだから思うのやめよ……。





「そ…うなんだ……」





ん?





なんかいつもと反応が違うような気がする。





「なぁ……連時…」





「なんだよ?」





さっきまでハイテンションだった陸斗のテンションがぐっと下がる。





……。
もしかして…
昨日のこと気にしてたりして……。





一番傷ついてるのは俺なのに……。





だから今日風邪引いてんだし……。





「昨日のことなんだけどさ……」





やっぱり昨日のことか……昨日のことなんて絶対思いだしたくない。





「昨日のことは話すんじゃねぇ……」





自分でもわかるぐらい
低く鋭い声で言っていた。




熱っぽい身体で立ち上がり教室からでる。





「はぁ…」






今日二回目のため息をついて廊下の遠いところを見る。








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