僕の白雪姫
こんなにも切なくて
こんなにも悲しくて
こんなにも苦しい……。
こんなちょっとしたことで死んでしまいそうになってしまうなんて……
知らなかった。
今までこんな気持ち知らなかった。
だから
今まで俺に告白してきた子たちに冷たいふり方をしてしまった。
軽い気持ちで俺に告白してきた子もいたかも知れない……。
だけど…
本気で告白してきた子にあんな冷たいフリ方をして……
どれだけ傷ついて
どれだけ泣いて
どれだけ苦しい思いをしてきたか……。
俺はこうなって
自業自得だったねかもしれない……。
俺は姫の後ろ姿を見るために後ろを振り返った。
だけど後ろを振り返っても姫はいなくて
女子がいろんなところに固まって耳にズキズキする声を上げて騒いでいたり
男子が誰かを追いかけ回していたり
カップルが仲良く話していたり歩いていたりする風景だけだった。
俺は……
もう姫を好きでいたらいけないんだ。
姫にイヤな思いをさせてしまう。
姫に不安を抱かれてしまうかもしれない。
姫……。
気が付いたら俺は真っ暗な一人ぼっちの世界にいた。普通なら怖くて震えてしまうかもしれない。
だけど俺には何故か
落ち着ける世界だった。