僕の白雪姫
「私…連時くんに一回告白された時出会ってすぐだったから信じなかった…」
姫の方をちらりと見る。
姫は真剣な表情で
俺ではなく
真っ直ぐ天井を見ていた。
俺も姫みたいに
天井を見て
姫の言葉一つ一つを
大切に聞いていく。
「いつもチャラチャラしてて軽そうだったし…私のことも遊びでいつか飽きたら捨てちゃうんだって思ってた…」
「うん…」
「だけど…私がいじめられてる時助けてくれたり…屋上から突き落とされても自分の足を刺して助けてくれたでしょう?」
……。
気付いてたのか。
なんか
恥ずかしいな…。
「だから…私…付き合ってもいいなって思うの……」
マジっすか!?
付き合えるの?
「だけど…私には大切な人がいるの」
「うん…」
……。
「だから…ごめんなさい」
「いいよ…謝らないで」
そうだ…。
謝らないでよ
苦しくなるから。
「そっか…じゃあおやすみなさい」
「おやすみ…」