僕の白雪姫
俺は
愛美ちゃんたちを追いかけた陸斗を追って
自由のきかない足で
やっと保健室にたどり着いた。
だけど…
保健室の扉の隙間から
中を除いている陸斗の姿が見えた。
なにやってんだ?
痴漢か?
まさか保健室で
ヤってる奴でもいんのか?
「おい…何やってんだよ?痴漢」
陸斗は体を
ビクッと動かし
素早く振り返った。
「痴漢じゃねぇよ!!!!」
顔を真っ赤にして
痴漢じゃねぇよって
言われても…
説得力ないから…
「そんなことより…なんで保健室覗いてんだよ?入らないのか?」
「今さっき零が愛美ちゃんに告ったんだよ…」
「マジかよ!?」
俺は陸斗を押しのけて
扉の隙間から
零たちの様子をのぞく。
のぞくと
零の顔を真っ赤にしている姿と
愛美ちゃんの
ポカンとした表情のみ。
「ホントに告ったんだな」
「…嘘ついてどうすんだ」
「まぁそうだな…」