僕の白雪姫
二人はさっきから
何もしゃべらない。
なんかしゃべれよ…
そして
愛美ちゃんが口を少し開いたその時
後ろから
俺を呼ぶ女の子の声がした
なんだよこんな時に!
内心ムカついてるけど
女の子には
優しく接しないとな…。
「君たちどうしたの?」
営業スマイル120%!
年上ならもっと笑顔で
振り向いてやったけど…
1年か…
「市田先輩…あの…この子怪我してるんで…そこ通してあげてください」
そう言った女の子の隣には転んだみたいに
ひじから血が出ている女の子がいた。
血くらいなめろよ…
「それは可哀想だね…でも今保健室の鍵がないんだ…よかったら俺が舐めて直してあげようか?」
最近欲求不満だからな…
キスもしてねぇし。
「そそそ、そんな!いいです!こんな怪我大丈夫だから行こ…」
そう言って慌てて行ってしまった女の子たち。
ちょっと残念…
「なに…幼い女の子にあんなこと言ってんだよ?」
「ノリだよ」
「お前のノリがわからん」