僕の白雪姫


「あたし…強い人が好きなの…ケンカが強くてカッコよくて…ヤンキーって感じで…だけど優しい人…」





なんか…
好きな人言ってるみたい。それに…
ケンカ強いとか
ヤンキーみたいとか
陸斗に似てる気が…。





「それってつまり…」





あぁ…
零の顔が死んでるよ…。





「そうなの!あたし
陸斗くんみたいな
強くてカッコよくて
頼りになって優しくて
みんなにモテモテの
陸斗くんが好きなの!」





零の顔は口を大きく開けて真っ赤だった顔は
真っ白になっている。
逆に愛美ちゃんは
まだ陸斗のことを
ペラペラしゃべり続けている。





「おい…今の聞いたか?」




「きききき、聞いた」





「愛美ちゃん…陸斗のこと…好きなのか?」






「みてぇなことは言ってたような気が…」





陸斗の顔も
真っ青になっている…
ような…
真っ赤なような
上が青で下は赤…。
変な顔をしている。
ちなみに目は白目をむいていて
声はかすれた声しか出していない。





まぁそうなるよな…
零は愛美ちゃんが好きで
愛美ちゃんが好きなのは
陸斗で…





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