僕の白雪姫
彼女の涙
零が失恋して数日
俺は
足の具合をハゲ先生に見てもらって
あと3週間で治ると言われてうかれてた。
それに
明日から姫が学校にこれるんだ!
嬉し過ぎて死んじゃう…。
鼻唄を歌いながら
薬くさい病院を出る。
「連時!」
俺の名前を
嬉しそうに言って
近寄ってきた。
「朱李じゃん!」
「久しぶりだね」
「確かにな〜…お前最近学校来てないだろ?どうしたんだよ?」
「家の事情だよ!」
笑顔で答えてくれた朱李。
だけどなんだか
いつもの朱李の笑顔じゃない気がする。
朱李…
元気ないな…。
多分家の事情ってのも嘘なんだろうな…。
「そうか!たまには一緒に遊ぼうぜ!!」
「ん〜…またでいい?今から用事があるの」
また嘘の笑顔…。
でも朱李には詳しいことは聞かないことにした。