僕の白雪姫


「連時…陸斗…ゃほ…」






オーラはここ最近
真っ黒でじめじめしてて
そのうち毒キノコが肩から生えてきそうな零。






「おぉ…やほ…」






「なんだよ?まだ愛美ちゃんに振られたことで落ち込んでんの?」






相変わらず
気遣い0の陸斗。
お前はいいだろ…
愛美ちゃんに告られた感じなんだからな…。







「お前はいいよな…
愛美ちゃんに好かれてて」





ああ…!
零の肩から毒キノコが…!
はえてきた…。






「ん?ニシシ〜いいだろ」





空気読めよ…マジで…。






てか…ああ…!
今度はしいたけが
零の頭から生えてきた!






俺はこれ以上
零の体からキノコたちが生えてこないように
陸斗のケータイを取り出して保健室であった出来事を取っといた記録を
再生した。






『零くん…』






愛美ちゃんが
零を呼ぶ声を録音しといてマジでよかった…。






これを聞くと
零のやつ結構元気になるんだよな…。






「元気でた…」






元気でたような顔じゃないけど
零の体にはえてたキノコたちは消えたみたいだから
よしとするか…。






「あの愛美ちゃんさ〜…」





バチコーンッ!!!






これ以上零を傷つけさせないために陸斗の顔面を一発殴ってやった。






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