僕の白雪姫


「なにすんだ連時!」






陸斗が俺の顔を殴ろうとしてきた時
俺の後ろから俺を呼ぶ声がして振り返ると同時に
陸斗の強烈パンチをよけられた。






「連時〜おはよっ!」






「あっ朱李!おはぁ〜」






「おぉ!朱李ちゃん久しぶりじゃ〜ん」






そうなのです
朱李はあの出来事があって俺と付き合いだしてから
一度も学校には来なかったのです…。
そして今日やっと朱李が学校にやってきました!






「何日も学校休むから心配したんだぞ?」






「ごめんね…。ケータイどこかにやっちゃったんだよ…」






「まあ朱李が元気なら俺はいいんだけどさ…」






「もぉ…は…恥ずかしい」





真っ赤に染まったほっぺを小さい手で隠しながら
上目遣いでそう言ってきた





もしも俺が
ホントに朱李を好きだったら…
ギュッて抱き締めてあげるんだよな…。
でもこうゆう時は
抱き締めてあげないと…。





俺は朱李をギュッと抱き締めた。






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