僕の白雪姫
驚いたような顔をして
俺を見上げる朱李のおでこに俺のおでこをピタッと
引っ付ける。
「そんな可愛い顔…俺以外の奴らに見せんな…」
「え…!」
姫だったら絶対に
赤くならないのに朱李は
すぐに真っ赤になった。
その時だった。
俺はとってもショックな光景を見てしまった。
龍と姫が手を繋いで
学校の前まで来ていた。
どうして?
あの二人は
別れたんじゃなかったの?
なんで手を繋いで学校にきてんだよ?
心がモヤモヤする。
モヤモヤして気持ち悪い。
龍は俺に見せつけるみたいに姫の頭を撫でている。
姫の表情は俺には見せなかった真っ赤にほっぺを染めて上目遣いで龍を
恥ずかしそうに見ている。
俺には
あんな表情見せなかった。
モヤモヤする。
あっちが俺に
見せつけるんなら
俺だって見せつけてやる。
「朱李…」
俺は甘く朱李を呼んで
朱李が真っ赤な顔を俺に見せた瞬間
俺は朱李にキスをした。