僕の白雪姫


俺は李希に連れられ
五時間目の授業をサボり
屋上に言った。








「なんだよいきなり?
お前が話って珍しいな…」







「あんたの話よ…」








は?
俺の話?
一体なんだよ…
それもこんな深刻な顔してそんなに大事な話なのか?







だけど何も話そうとしない李希…。








どこか遠いところを
眺めていて何処と無く悲しそうに見えてしまう…。








「どうしたんだよ?
そんなに悲しそうな表情して…?」








そう言うと
李希はこっちを向いて
ため息をついてから
俺に抱きついてきた。








李希に抱きしめられて
一番に思ったこと…








それは…














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