僕の白雪姫


なんだか
こんなに優しいと
落ち着かない感じがする。







俺は…
もう姫を守らなくていいんだよな…?








まぁ…
姫が頼ってほしい時とか
ピンチになったら守るけど…








でももう朱李と付き合う必要なくなったんだ…。








これからは近くで
姫を守ってあげたい。
そう思った。








だから…








「朱李…」








「ん?」








「別れよ…」








「…え?」








朱李の表情がどんどんこわばっていく。








「朱李さ…俺が姫を守るために朱李と付き合ってるって知ってるよね?」








そう言うと
朱李は下を向いて
目をギュッと閉じている。




















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