僕の白雪姫


姫が俺の体を
震えた手で抱き締めてくれた。








「うれじぃ…」








「俺のが嬉しいよ…
ずっと片想いだったんだからな?」








多分姫は泣いてる。








俺は姫を自分の体から少し離して姫を見た。








やっぱり泣いてる…。








「泣かないで…」








「だって…」








俺は気付いたら
姫の唇にキスしてた。








初めて姫にした
強引なキスじゃなくて
優しいキス…。








次におでこ
次に頬…
そしてまた唇にキス。








キスした後は
恥ずかしくて二人とも
笑った。








そしてまたギュッと
抱きしめた。








「もう離さないよ…」








「うん…離さないで…」








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