僕の白雪姫


あの嬉しいメールから
早一週間……。
俺は、一度も
屋上には、行っていない。

「はぁ……」


俺は、
外で自由に流れる雲を
静かに見つめていると
うしろから
手がのびてきて
俺の目を隠した。


「だぁ〜れだ!!」


この声は、……


「衣希だろ」


俺は、衣希の
きれいな手を
自分の手ではぎとると
簡単に衣希の手は、
外れた。




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