僕の白雪姫


俺は、その横顔を
じっと見てから
空を見た。
朝までは、
キレイな青色の空だった
だけど今は、
灰色で雲しか見えない。


「雨降りそうだな……」


空を見ながら呟いた。


「ふー……そうだな…」


いつの間にか
陸斗は、フェンスによりかかるように座って
煙草を吸っていた。


「こんなとこで吸うな……臭いぞ…」

「そうか?連時も吸う?」
「いらん!!」

陸斗が煙草を差し出してきた。
俺は、その手を
弾いて自分も座る。


「煙草吸ってどうすんだよ?」

「わからん」

口から白い煙を吐いて
もう一度口に煙草を持って口にくわえる。






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