僕の白雪姫


「俺、屋上に煙草落としたみたいなんだよな…だからかわりにとって来て!!」


そう言って陸斗は、
自分の机においてあった
ノートを軽々ともち
廊下に出て行った。

なんか…。
ノートよりもめんどくさい仕事を頼まれた気が…。
俺は、ため息を一つついて窓の外を眺める。
外は、大粒の滴が窓をバシバシと叩いついて
外の景色がよく見えない。俺は、またため息をつく。

「陸斗くんって煙草吸ってたんだね…。」


唖然とした顔で朱李は、
俺を見つめていた。


「そうなんだよ…。はまったらしいよ?」

「じゃぁ連時は、煙草吸ってないんだね…よかった」

……え…??


今『よかった』って言ったよな。


目を丸くして
朱李の方を見ていると
朱李が俺の視線に気付いて顔をピンク色に染めて
上目遣いでこっちを見た。




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