僕の白雪姫
……ドキンッ……
こんな朱李の顔を
見てしまうと
抱きしめたくなる。
けど今は、
我慢…。
俺は、朱李の頭を
2〜3回ぐらいポンポンとしてから「すぐ帰る!!」っと言って教室を出た。
立ち入り禁止の看板を
見てみぬふりをして
屋上の階段を
走って上がる。
こんなところに
煙草を落とすなんて
陸斗にしては、
珍しいな…。
陸斗は、
鈍感でバカだが
先生に怒られるのは、
面倒だからいつもだったらポケットに5〜6本いれておくだけだが
箱ごと持ってくるのは、
珍しいことだった。
階段を登り終えて
屋上の古くて重い扉の前に立つ。
扉のさびたところを避けて扉をおす。