僕の白雪姫
ザァ――――
扉を開けた瞬間に
雨の音は、おおきなり
俺の身体中にバシバシと
音をたてて痛くて冷たくあたってくる。
つめて―!!
早く探して教室に戻るか…
そう思い
屋上に入って扉を閉めた時俺の視界の隅に
誰かの姿が見えた。
俺がわからないはずがないいつもいつも
メールや電話がくるたびに嬉しくてでも
返事を返したら
俺の心は、
暴れだしてしまう。
だからいつもいつも
君からのメールや電話を
無視していた。
だけど…
君は、なんで
こんなすごい雨の中
1人ポツンと立ってるの?
姫……。