僕の白雪姫
あの約束を
ずっと守っていたの?
いつも付き合ってきた
女の子たちはそんな約束すぐに忘れてしまっていたのに……。
もう2月も終わるけど
冬よりも寒いぐらいのこの日。
少しいるだけで
身体中が冷えきって
動きづらいぐらいのこの屋上で1人でずっと待っていて…。
それも雨が降っている日に……。
「こんな日ぐらい…約束なんて破ればいいのに…」
「え?」
俺の言葉は雨にかき消された。
そして姫を力強く抱きしめた。
「連時ぐ…ん……」
姫が俺の背中に手を回し
雨の音に負けないぐらいの声で泣き始めた。