僕の白雪姫
自分の赤くなった顔を
二人に見せないようにして歌詞を書き続けた。
たが
陸斗や零にはそんなこと
隠せない……。
俺の後ろから
陸斗の小さい笑い声と
零が壁を叩いている音が聞こえてきた。
多分零は笑いをこらえているのだろう。
「朱李ちゃんとなんかあったんだろ?」
零は震えた声で聞いてくる。
こいつ……笑いこらえてるな…?
そんなに面白いか?
「特になにも」
歌詞を書きながら零に言う。
「うそだろ〜なんかあったんだろ?」
さっきよりもキモイを通りこした顔で陸斗が近付いてきた。
その時机の上においてあった誰かのケータイのバイブが鳴り出した。
零のケータイだ。